アメリカンフェンスはちょっとした気づかいで男前になる

武骨で飾り気がなくそれでいて妙に格好いい。

庭にあるだけで景色をがらりと変えてしまうのがアメリカンフェンスの魅力だ。


一見すると柱を立ててフェンスを並べるだけ。

簡単そうに見える。


でも格好よく仕上げようと思うと、実はちょっとした気づかいがものをいう。


まず気をつけたいのが「高さ」だ。


低すぎるアメリカンフェンスは、せっかくの武骨さがどこか頼りなく見えてしまう。

庭とのバランスにもよるけれど、私がひとつの理想として考えているのは高さ1200mm.


このくらいになるとフェンスそのものに存在感が生まれ、アメリカンフェンスらしい男前な雰囲気がぐっと出てくる。


そしてもうひとつ大切なのが「割付け」。


基本となるフェンスの幅が2mだから言って端から2m,2m,2m・・・と並べて最後だけ余った寸法に合わせた短いフェンスを入れる。  施工としては納まる。

でも眺めたときに最後の一枚だけが妙に短いとそこだけ目についてしまう。


だったら最初から全体を見渡してできるだけ均等に割り付ける。

完全な割付けが難しくてもそれに準ずるバランスを考えて配置する。


ほんの少し手間はかかるけれど、完成した時の景色はずいぶん違う。


そして意外と知られていないのが、あの銀色の光沢。


新品のアメリカンフェンスは独特のシルバー感が格好いい。

ところが表面には傷も多く屋外に設置して雨風にさらされれば早いものでは2~3カ月ほどで

最初の光沢が薄れ、白錆も目立つようになる。


もちろんそれも時間とともに育っていく味として楽しむことができる。


でも完成した時のシルバーの輝きをできるだけ長く楽しみたいなら、施工後にシルバーメッキ調の塗装を施して仕上げる、というひと手間もある。


●高さを考える

●割付けを考える

●そして仕上がった後の姿まで考える


どれも大仕事ではない。

けれどこのほんのちょっとが積み重なると同じアメリカンフェンスでも佇まいが変わる。

武骨だから雑でいいわけじゃない。

むしろ武骨なものほど、細かなところまで気を配ってやると格好いい。


簡単そうに見えるものほど、最後は小さな気づかいがものをいう。


それがアメリカンフェンスをただのフェンスで終わらせず、庭の景色の一部にするコツなのだと思う。