お庭には、テラスや物干しなどの機能性も必要ですが、大切なのは、庭という風景を日々楽しめるということ。その上で大きな役割を果たすのが、シンボルツリーです。
今回はお庭づくりの要となるシンボルツリーについて、育てやすく丈夫なおすすめの樹種を紹介いたします。
■お庭の掃除に時間をとられないのは常緑樹
シンボルツリーとはその名の通り、庭や住まいを象徴する木のことを意味します。
たいていは背の高い樹木で、新築時はもちろん、家族の記念日やお子さんの誕生を祝って植えることも。また外部に対しては目隠しとなって家のなかのプライバシーを確保することができ、フェンスやブロック塀で囲うよりもやわらかい印象を生むことができます。植える場所によっては、青々としげった葉が夏の厳しい日差しをやわらげてくれる効果を期待できるのもうれしいところ。
ただ悩ましいのが落ち葉の季節。せっかくシンボルツリーを植えても、晩秋に落葉し、掃除に時間をとられるのはもったいないですよね。また落葉すると冬の間は庭の景色が寂しくなってします。
そこでおすすめなのが、一年中青々と葉をつけ、落ち葉掃除に煩わされることのない常緑樹です。
■手入れが楽で丈夫な、おすすめの常緑樹8種
常緑樹と一口に言ってもさまざまな種類があるですが、選ぶ上でのポイントはゆっくりと成長していくもの。あまりに成長が早すぎると、根を広げてほかの植物の生育を妨げかねず、剪定の手間もかかります。
「Gardenウィズテリア」がおすすめするのはシマトネリコ、オリーブ、常緑ヤマボウシ、ソヨゴ、フェイジョア、カラタネオガタマ(ポートワイン)、エメラルドグリーンなどのコニファー類、シラカシです。
シマトネリコは細かい葉が風に揺れる姿が涼やかで、目にするだけで風の存在を感じることができます。常緑ヤマボウシ、ソヨゴ、フェイジョア、カラタネオガタマ(ポートワイン)シラカシは花も楽しめるのがポイント。
なかでもヤマボウシ、カラタネオガタマ(ポートワイン)は、花だけでなく赤みがかった実も愛らしく、フェイジョアは晩秋にリンゴとパイナップルをあわせたようなフルーティーな味の実もいただけますよ。
オリーブは食用の実を期待されて植えられる方も多いのですが、実をつけるには最低でも雌雄2本の木が必要なことはお忘れなく。実の収穫という目的よりも、爽やかな見た目がシンボルツリーとして人気を博しています。金木犀と同じモクセイ科だけに、可憐な白い花も楽しめます。原産が地中海地方だけに潮風にも強く、塩害で木がやられてしまって……とお悩みの、海辺にお住まいの方にもおすすめです。
■植物は生き物、プロへの相談でベストなお庭づくりを
シンボルツリーは、見た目だけでなく、それぞれの樹々のもつ特徴を理解した上で選ぶことが大切です。環境に合っていない木を選んでしまうとうまく育たないことがありますので、日照条件、風通し、気候風土などを必ずチェックし、その条件下で育つ樹種を選ぶようにしましょう。たとえば同じ通りに建っているお住まいでも、正面やお隣に高い建物があるのなら日照条件はまったく異なってきてしまいます。
またシンボルツリーだけでなく、その足元を彩る下草の選択も大切です。特に常緑樹は葉が落ちない分、影ができやすいので、日影でも育ちやすい丈夫な下草やグランドカバーを選ぶ必要があります。ただし丈夫な品種は概して繁殖力が旺盛。気がついたら育ちすぎて、ほかの植物のエリアを侵食してしまうということも。
このように手入れが楽な常緑樹と言えども、さまざまな要因をすり合わせて選ぶ必要があります。お庭は日々の暮らしと分かちがたいもの。長い間にわたって楽しむためにも、一度プロに相談してみるのもいいかもしれません。
千葉県大網白里市の「Gardenウィズテリア」では、1年中楽しめるお庭づくりを心がけています。皆さまの思い描く理想のお庭になるよう、一つひとつていねいにお話し、ご提案をしております。お庭のことで気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。