プロだけが知る新築外構の裏技! 高級感を引き立てる5つの秘訣
こんな難しいタイトルに今回は挑戦です。 おそらく皆さんが今まで見聞き 予想もしなかったことが飛び出してくるかもしれませんが どうぞよろしくご覧ください。
まず 大前提として
秘訣 その1 見積もりは複数社からとってその中から選ぶ
は 嘘!
気に入った1社に早めに お願いすべき。
巷ではデザインや見積もりは最低3社からとってその中から選びましょう とか
外構専用サイトでは専問のプランナーがコンペ形式で提案する中からお気に入りの
ものが選べます とか まことしやかに謡っていますが
現場のプランナーの立場から言わせていただければ こんなのには全く参加したくない
というのが本音です。
私の知り合いの外構業者は成約率は1割だといいます。 提案してもまず決まらないので
す。 一般的には外構の成約率は4割ぐらいではないかという話を聞いたことがあります
。 それでも半分以上 決まらない。
外構案作成にはまず現地調査を念入りにして 高低差を気にしながら計画案を考え
素材を選んで配置、図面・見積もりを作成する。 なかなかの労力を要します。
でも ほとんど決まらない。となると
人間の心理として 作成段階から ・・どうせ決まらないんだから・・・・
と 熱が入らない・・・ 原因はどうあれ 理解できることです。
そんな人が作った 外構を お願いしたいと思いますか?
あっ これらの成約率は 一般の方が外構業者にフリーで依頼する場合で
これが建築会社の下請けだと成約率がほぼ100%に近くなるから 外構業者 は
こぞって下請けに入るわけなんです。 ・・・余談ですが・・・
では 私どもはどういう立場をとっているのかといえば・・・
確かに初期の段階で当然他社検討はこのご時世当たり前のこと ぐらいは充分理解して
います。
ですから それはそれで なるべく早めの段階で1社に絞っていただいて検討いた
だいたほうがお互いにいいのではないかと考えています。その方が作り手の意欲は断然
違ってきますし いいものができる可能性ははるかに高くなります。
よって 要望をお聞きした後 最初の提案で90%成否が決まると考えています。
要は ここにお願いしたいか 相性が合うか です。
ご自分の要望をかなえてもらいたいと思うなら、最後まで何社もひっぱって最後の最後
に1社に決定する なるべく避けたほうがベターです。
秘訣 その2 デザイン作成には建物の1階平面図をかなら
ず ご用意ください。
外構というと外まわりのこと と 思われますが、実は家の中から見たときに
お庭をどう作ってあるか その景色はとても大事です。
家の中で普段くつろいでいるのはどこか リビングかダイニングか 大抵そこには
大きな窓があるからそこからどんな景色が見えたらいいか お隣や道路などまわりから
の視線は気にならないか など 家の中からのVIEWは大事にしましょう。
よって私どもはデザイン作成の際には 建物1階平面図(間取り図)をご用意いただい
ています。
家の間取りも知らずに外構計画をするなんて ちょっと考えられないことです。
もちろん外部も大切ですのであしからず。
秘訣 その3 使い勝手 と メンテナンス を考えて計画
すること。
実はこれらは安易によく言われるフレーズです。 でも実際どういうことなの
か 具体的にどういうことなのか わかっていないケースが多いのです。
例えば 使い勝手では
●駐車スペースからは 最短距離で玄関に入りたい という人間の心情
●小さいお子さんがいる場合は ベビーカーが玄関の中まで段差なく入れるよう
スロープがあればいい。
●外の水道は庭の水まき や 車の洗車用に効率的に配置する。
●洗濯は1階の場合が多いので 洗濯物をどこに干すか 部屋からの動線も考慮に入れる
●屋外物置は なるべく出し入れしやすい場所に配置する。
●掃き出し窓にデッキをつけるかテラスをつけるかの選択。
●以前は好まれた南向き、今や夏の暑さ対策が重要。
●できれば自転車置き場の確保も検討。
etc
メンテナンスでは
●その後の 手入れ を十分に想定して 芝貼り計画を立てること。
●シンボルツリーの選択には 今後の成長と剪定のことを考慮に入れて。
● はやりの家庭菜園 今後も見据えたうえで規模etc検討
●特に地植えはご自分で管理できる範囲内でのガーデニング計画を。
プランターも活用。 雑草の除去などできる範囲内での。
外構の完成後 早かれば半年ほどで もうすっかり様子が変わってしまっている
お庭も時々 お見かけしますが とても残念に思いますし 悲しい気持ちにもなります
。
毎日が 使いやすく 手入れの行き届く範囲内での庭づくりができたらと
思います。
秘訣 その4 ガーデンライトの設置は おすすめです。
ガーデンライトの設置なんて 高級すぎて・・と思われるかもしれませんが、
実はそれほどでもなく 電気代もほとんど気にならないくらいです。
外構デザインの究極は ウォーターガーデンと ガーデンライトだと思います。
さすがに水を使った庭づくりはなかなかのものですが ガーデンライトは気軽に
そして最大限の効果が期待できます。
シンボルツリーや植栽を照らしたり アプローチの足元、 美観upだけでなく
安全性や防犯にも役立ちます。
門灯だけでなく お庭のライトアップにもぜひ注目ください。
秘訣 その5 脇役の存在こそ 外構には不可欠です。
さて 何のことやら よくわからないかもしれませんが・・・・。
ある部分を強調したいなら しっかりお膳だてしてくれるまわりの要素が必要です。
外構は本来 おうちを 建物をさらにショーアップするものであると考えたら
ことさら建物より目立ってはいけません。 例えば 色。 建物から目に入る色は何種類か
ありますが、特殊なケースを除いて、その色から明らかに逸脱して違う系統の色を持って
きてはいけません。
玄関まわりを強調したいなら まわりの外構デザインは若干抑えめにした方がいいし
植栽に関しても シンボルツリーにどうしても目がいきますが、実は足元の下草如何に
より景色は一変します。 紅葉も赤だけより それを引き立たせるオレンジ色・黄色・
緑色の葉っぱにより さらに美しさが倍加します。
おそらく それらが 品の良さ・高級感・センスの良さ なんていわれているものの
ひとつの要素なのかもしれません。
脇役の存在 とても大切です。
10人のプランナーがいたら10通りの 100人なら100通りの案がそろうのが
外構だといわれています。 脇役を上手にアレンジすること。 大切です。
以上が 大げさなタイトル見出しの 些細なコメントです。
何かの参考に お役に立てれば 幸いです。
㈱Garden ウィズテリア 野田 清隆